ただこうして静かに生きていきたいだけなのに。
当直明けに旦那様とバイクでいつものようにドライブしました。
すごく寒くて、二人でダウンジャケットを着て、曇り空の中を。
風切る音で隠れ、互いの話し声のほかは聞こえず、世界に二人きりで旅しているような。
こんなに幸せな時間は他にないと、いつもいつも思います。
途中「ここの焼き芋前食べて美味しかったよ」と旦那様が教えてくれた焼き芋屋さんに寄って、大きな焼き芋を一本買い、近くのスーパーのフードコートで半分こして食べました。
今まで食べた中でいちばん甘くて美味しかった。
こういう毎日を、私はきっとずっと忘れることは出来ません。
唯一人の大切なひとと、息をして、歩いて、眺めて、食べて、眠って、生きる日々を。
これが私にとって、最高の贅沢です。
ただ静かに、穏やかに、普通に暮らしたいだけ。
でもそれが最も難しく、最も尊い。